介護のこと

ケアマネの解約「ダメなら次」を勧める理由

2016年2月に父の介護のためにケアマネージャーをつけて以来、我が家では3回変更をし、今は4人目の方にお願いしています。

1人目の方とは「この人とは合わない気がする」と早い段階で感じてはいたのですが、「そもそも介護サービスを使えるだけでもありがたいし」という思いがあり、3年間我慢していました。

「介護を始めた頃からお願いしている戦友みたいなものだから」

「優しくしてくださるのに、悪い」

「今は、そんなに悪くもないから」

解約するまでには本当に悩みましたが、実際ケアマネを変えてみた感想は「もっと早く変えたら良かった!」でした。

解約は気にする必要なし!ダメなら次!を強くお勧めします。

理由1: ケアマネも「プロ」なのだから

介護される側自身がケアマネージャーを利用する料金を直接支払うことはありません。しかし、介護保険からその料金が賄われており、金銭を受け取る「プロ」。ですから、提供するサービスに満足ができないのであれば、

  1. 本人・あるいは事業所に相談
  2. 改善されなければ、解約

が当然なのです。

理由2:「介護の要」が機能不全だと、QOLが低迷する

「ケアマネージャー」とは

介護を受ける人のために、介護の方針を定めたりサービスの内容・費用などの計画を立てたりする専門家。特に、介護保険の介護支援専門員を言う。ケアマネ。

Oxford Dictionary

「介護の方針を定める」「サービスの内容・費用などの計画を立てる」とはまさに「介護の要」。もちろん家族の介護が本当の要ですが、介護保険を使った外からの力はうまく利用して家族の負担を減らしたいものです。

ケアマネージャーがうまく機能しないようであれば、利用する介護サービスもMAXで利用することができず、家族の介護負担、要介護者本人の負担も増え、QOLは下がります。

「なんかうまくいかない」ということがあれば、まずケアマネさんに相談し、悩み事を具体的に話して、どう改良することができるのかを一緒に考えてみましょう。

もしも「一緒に」を拒否するようなケアマネさんがいたとしたら、それはもうその時点で理由1からも解約必然であり、「介護点数が足りないから現状のままで仕方ない」といった状況があったとしてもまずは「問題」を一緒に問題として捉えてくれるかどうかをみてみましょう。「落とし所」を「一緒に」探ってくれてしかるべきでしょう。

理由3:人には合う 合わないがある

結局のところ、人には「合う合わない」があります。苦手な人と「要介護者の生活を良い方向に持っていく」という共同作業をするのは苦痛を伴います。

理由4:いつ急変があってもおかしくないから

我慢の一つ、「今は、そんなに悪くもないから」ですが、要介護者のコンディション、介護者の状況、そして社会の環境など状況の変化はいつあってもおかしくありません。

「変えるのは後で」と思っているうちに、なかなか変えるのが難しくなってしまうなんてことも。例えば、新型コロナが蔓延する前であれば、デイサービスは見学もお試しも気軽にできたものでした。しかし、今は難しい。「あの時、きちんとしたケアマネさんについていてもらえれば」と思うことがないよう、「?」を感じたら、早めにアクションを起こしましょう。

私が我慢していた理由

2015年10月に父が脊椎狭窄症の手術を受け、回復期リハビリテーション病院を経て自宅に帰るにあたり、病院のスタッフさんにオススメのケアマネさんを紹介いただきました。その方、父の介護にはよかったのですが、認知症の母も担当することを大変に渋り、あることないことをいって拒否しようとしたのです。

詳しくはアメブロに書いてあるので、ぜひ。

そして、私が結婚を視野にした交際をしようとしたら「それって親を捨てるってことですか」と言ったり…

よくも頑張って我慢したなぁと今となっては思います。

次回は、じゃあ、新しいケアマネをどうやって探せばいいの?を書いていきたいと思います。