介護のこと

訪問診療医も変更できる ダメなら次

前回の記事ではケアマネージャーの働きに満足できなかったり、価値観の相違があったらば解約をするべきだと書きました。

ケアマネの解約「ダメなら次」を勧める理由解約するまでには本当に悩みましたが、実際ケアマネを変えてみた感想は「もっと早く変えたら良かった!」でした。...

今回は、現在我が家で行っている「訪問診療医」の変更について書きたいと思います(近日中に、新しいケアマネの探し方を書きたいと思います)。

「往診」と「訪問診療」の違い

共に通院が困難な患者に対し、医師が自宅に診療や医療処置を行うことですが、往診は具合が悪くなった時にその都度依頼して行うものに対し、訪問診療は状態や病状にあわせた診療計画を作り、それに基づいて定期的に患者を訪問し、診察、治療、健康相談や医療処置を行います。

訪問診療を依頼すると、「2月は第1と第3の火曜日、午後2時から3時ごろに伺います」と予定が告げられ、医師とスタッフの方と2名程度でやってきます。

基本は、月に2回以上の訪問がベースとする病院が多いようです。実際に我が家では訪問診療を3ヶ所に依頼をしてきましたが、月に2回、何もなく基本的な診察と投薬の場合は1割負担で1人約6000〜7000円かかってきました。処置によっても料金が変わります。

我が家の場合は処方薬薬局とも連携し、処方箋を薬局に渡してくれ訪問でお薬を届けてもらうという形を取っていました。配達料や薬代は別途かかります。

もちろん緊急時にも対応

定期の訪問の他にも急病の際は連絡を入れれば診察をしに来てくれます。

夜間を受け付ける病院もありますし、他の病院とも連携をして対応してくださるお医者様もいます。どんなところかはそれぞれの診療所によって違うので、契約の前に確認をしましょう。

契約の仕方

「どうやって始めれば良いのか」ですが、担当ケアマネージャーや、入院中であれば病院のソーシャルワーカーさんなどに相談をしてみるのが一般的です。

そこで「こういった診療所はいかがでしょう」と紹介を受け、初めての場合は利用相談を電話で行い、実際に事前面談を行い、利用契約の上で訪問診療の開始が始まります。

すでに訪問診療医がいるけれど、変更する場合は患者についての情報提供書を旧担当から新担当に作ってもらう必要があります。これは、ケアマネさん経由で旧担当にお願いしても良いですし、もちろん介護を受ける側でも大丈夫です。

私も今日、これをお願いしました。担当のお医者さんが来るのが3日後なのでその日のうちに作成していただき、新担当に郵送をお願いしました。気まずいかなと思ったのですが、スタッフさんも慣れたもので、滞りなく依頼できました。

解約の際もケアマネさんからでも、自分からでもOKです。

次の頼み先が見つかってからの解約がベスト

ケアマネの件もですが、訪問診療医も、本来は「次の頼み先」が決まってからの方が良い…のですが、今回は訪問診療医があまりにもカルテを読まないし(存命の父のことを「旦那さんはお亡くなりになってらっしゃいますよね」と話してくる)、患者の状況を理解しようとせず(「在宅はもう不可能」といった発言をしてくる)、正直「なぜこの人は在宅医療をやってるのかな」という状態で、私もですがケアマネさんも呆れてしまい「もう来ないで結構です」と辞めていただく形となりました。

この診療所は、5月に父が特養に入った後にお願いしたところでした。以前の信頼できる訪問診療医の先生は遠方のため、「2人受診でしたからお受けしてきましたが、お母様おひとりですとここまで来る時間が長いため残念ですが続けられません」となってしまったのです。

訪問診療ですと特に何も健康に問題がなくても約7000円程度の出費が毎月かかってくることを「もったいない」と思って、往診を頼める診療所を探したのですが、近所ではそういったところは見当たらず、9月に新型コロナもあることだし、「念の為」訪問診療で再び探し始めたのです。

ケアマネさんが「ここは使ったことはないけれど、お母様がたまに皮膚の問題もあるようなので皮膚科や眼科も備えていて良いかと思います」と見つけてきてくれた場所でした。

サイトもしっかりとし、複数の医師を抱え、大義名分もあるような診療所でしたが、残念ながら先述のような結果となり、解約をすることになりました。

「お医者様」という言葉があり、医者を批判したりするのはご法度だった時代もありました。しかし、患者側にも「選択」と「選ぶ責任」があると私は思います。「合わない」「この先生の方針には疑問が残る」と思ったら、セカンドオピニオンを求めて難しくても外来に出向いたり、必要があれば訪問診療の先生を変えるべきだと個人的に考えています。

次にお願いするのは、私と子どもが7月からかかり始めたファミリークリニックです。訪問診療専門ではないところでお願いするのは初めてですが、担当医の方が素朴で心根も良い方なので会話の中でも「もしかしたらいつかお願いすることになるかも」と伝えてありました。本日電話をして依頼。

新しい先生が母の健康も守ってくれることを願っています。