介護お役立ちグッズ

遠隔操作エアコンは熱中症対策&リモコン紛失時に便利!

遠隔操作ができるエアコンは忙しい介護者の夏の負担を減らしてくれるからオススメ!

2019年に遠隔操作ができるエアコンPanasonicのエオリアを購入、実家のリビングに設置しました。

無線LANがエアコンに搭載されており、スマートフォンのアプリを登録すると、そのアプリから操作ができるというものです。(インターネット環境とWi-Fiが必要です)

購入当初はアプリと本体との連携が取れないなどの問題が多く、ストレスばかりでしたが、なかなか便利なのでもう一台遠隔操作ができるエアコンを購入するに至りました。

必要になった理由

認知症発症から3年経った頃から、母が気温の変化に気がつかなくなりました。夏の暑い時期にもエアコンをつけず部屋にいることから、脱水症状を起こして体調不良になってしまうこともありました。

高齢者の体温調節機能は、とくに65歳を超えたころから温度感覚の麻痺は顕著になる。

加齢と皮膚感覚 山野井 昇

年をとると、暑くなった時に汗腺が汗を分泌するタイミングも遅くなり、出る汗の量も減少するなど体の気温調節能力も低下するそうです。

さらに認知症を患っている場合、記憶の他にも見当識、判断、理解に障害が生じます。

今の季節が何なのか
どんな洋服が適しているのか
周りの人がどのような服を着ているのか
それらがわからないために、夏にも関わらず厚い服を着たり、冬物の布団で寝たりしてしまうのです。

「体は大丈夫だから」
「喉は乾いていないから」
などと本人が言っても、体の機能が衰えているから気がついていないだけで、暑さは身体にダメージを与えていおり、適切な対策をとらないと熱中症になってしまいます。

エオリアとCocoro Airを導入

冒頭に書いた通り、残念ながらエオリアは最初は本当に使いづらく、エラーばかり。2020年も「便利だった」とは到底言えないレベルでした。

しかし、2021年夏はアプリ問題も解消され、通信の不具合などで接続できない回数も減り、気軽に室温をチェック、調節することができました。

また「高温アラート」をONにすると、室温が31度以上になると知らせが来るので、知らない間に母がエアコンを切ってしまっていても、またエアコンをつけることができました。

エオリア操作画面
エオリアのアプリ画面

エオリアのアプリには複数を登録することもできるので、父の寝室のエアコンを新調する時、同じエオリアブランドにすることも考えたのですが、購入当時に値段が安いという理由からSHARPのCOCORO AIRを選択しました。使い勝手はエオリア同様に良かったです。

仕事中、別居でも安心できる

誰かが認知症患者本人と一緒に家にいて室温調節をできれば良いのですが、私は別に暮らしており、同居している弟も昼間は仕事で家にいないため、それができませんでした。

また、たとえ昼間に居たとしても認知症が進んでから母には「お金がない」という被害妄想があり、「エアコンをつけるのはもったいない」と、せっかく私がつけても母が消してしまう攻防が続いていました。遠隔操作で「こっそりとつけられる」というのも助かりました。

リモコンの紛失時にも使えて便利

エアコンの遠隔操作は、リモコンの紛失時にも役立ちました。認知症の母がエアコンのリモコンをどこかにやってしまって、父やヘルパーさんから困りの電話が入った時は、ひとまずの対策として有効でした。後で探さなくてはいけないのは変わらないんですけど、介護をしている人間にとって「時間を買う」ことができるのはありがたいことですよね。

まとめ

遠隔操作ができるエアコンは夏の熱中症対策としてはもちろん、他の季節や、換気にも役立ちます。価格は安くはありませんが、遠隔操作ができるようになってから年数が経ちました。アプリのアップデートがあるため、最初は使えないと感じていた2019年製のエアコンも我が家で活躍できるようになりました。最新型ということに囚われず、「型落ち」したものなら少し安上がりに手に入れることも可能でしょう。

私自身としては「買って良かった」と感じるものでした。

便利な物を活用して、介護の負担を減らしていきましょう。
なんてったって、「自分あって」のことですから。